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リテールブランディングについて

 

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人口の減少や景気の低迷などの影響によって、小売業全体の売上が減少傾向であるにも関わらず、大手小売企業は積極的な出店を続けています。このような状況下において、同業種の他の店舗よりも顧客を増やすための方法としては、商品の価格を下げることが思い浮かびますが、価格を下げることによって利益が減少する上に、他に店舗も同じように価格を安くするために、価格による顧客の増加はすぐに効果がなくなってしまいます。

さらに低価格化を進めると、利益が出なくなるまで価格を下げ続けるような状態に陥り、どの店舗も営業を続けるのが困難になってしまいます。その他にも、店舗に用意する商品を売上の良い商品だけに絞る方法などもありますが、そのような商品ばかりをそろえてしまうと、他の店舗との違いがなくなってしまうために、店舗としての特色がなくなってしまうことになります。

このような不毛な店舗運営を行わずに、健全な経営をするために重要となるのがリテールブランドの構築です。リテールブランドは、GMSやスーパー、コンビニエンス・ストアなどの小売業者が、一貫した方針に基づいて店舗を構築することで、独自の商品を販売したり一目でその店舗だと分かるような売り場を作ることで顧客の獲得をするものです。他の店舗と価格競争するために、いたずらに経費を削減する必要はありませんので経営を安定しますし、長期間顧客から支持を得ることも可能になるでしょう。

リテールブランドを成功させるためには、店舗の構成・商品の価格・従業員のサービス・広告など、店舗に関わることは、統一したブランドであることが感じられるようなものにする必要があります。それぞれの要素がバラバラになってしまうと、全体的なブランドの訴求力が弱まってしまって、顧客にブランドをアピールすることができません。

リテールブランドは少しずつ構築するのではなく、ブランドの全体的な設計を行ってから全てを変更するようにしましょう。店舗を単なる買い物をする場所ではなく、快適に買い物をすることによって楽しい時間を過ごすことができる空間に作り上げることが重要となります。顧客の利便性を優先して、ストレスを感じることなく買い物ができる店舗作りを目指すことが重要です。

そして、効果的なリテールブランドを構築するためには、店舗の立地や店舗空間を十分に検討することも重要ですが、運営する会社の企業ブランディングと一致することも考えなくてはなりません。運営する企業のイメージと店舗のイメージが違ってしまうと顧客に戸惑いを感じさせてしまって、売上を向上させるのが難しくなってしまいます。

企業ブランディングが高級感を感じさせるものであればリテールブランドも高級感を出したものに、企業ブランディングが手軽なものであれば店舗も気軽に買い物ができるようなものと、企業と店舗のブランドを一致させるように設計することが大切です。

リテールブランドも企業ブランディングの一環として考えて、ブランドのイメージが共通するようにするべきです。そのため、リテールブランドを検討する時は、企業ブランディングと同じ方向性を持たせるようにしなくてはなりません。店舗のデザインは顧客が快い気分になれるような内容であることに加えて、運営会社のイメージアップになるようなものにする必要があります。

このようにして十分に検討されたリテールブランドは、他の店舗と価格などで競争をしなくても顧客に利用してもらえるために、安定した経営を続けることが可能になります。価格を下げるだけではなく、ブランドを構築することで顧客の満足度を向上させることが、リテールブランドで重要となるポイントです。

 


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