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経営にデザインを!(福田リポートより)

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「経営にデザインを!」

韓国サムスン躍進の起爆剤となった福田リポートの作成者 福田民郎氏の記事。

 

当時、日本の松下電器やSONYなど名だたる電機メーカーがデザイン視点を経営または製品開発・マーケティングに取り込み世界シェアを独占していた時代、サムスンは2流・3流の電機メーカーとして低迷していた。当時のサムスン李社長は日本より招聘した福田氏の「福田リポート」を目の当たりにし、大改革を実行する。意思決定のスピードを上げ、海外から有能な人材を多数登用する。そして米国IDEA賞など名だたるデザイン関連アワードを根こそぎ受賞していった。その結果、対外的な認知度とともに受賞したアワードの数々が社内外共に大きな加速基盤となり、今のサムスン帝国へと成長を遂げていく。

キーワードは「コンカレント・エンジニアリング」

デザイナーはデザインの仕事だけしていればよいという訳ではない。営業は営業の仕事だけしていればよいという訳ではない。その道のプロフェッショナルだからこそ自分の軸はしっかりと持ち、その周辺の枝葉の部分とも言うべき他分野の見識や経験の豊富さが最終的に大きな差となり、企業体総力の差として如実に表れる。サムスンも今でこそ大企業と言われる規模だが、昔はそうでなかった。中小企業ならばこそ、諸々のリソースが限られているからこそ「コンカレント・エンジニアリング」の実践が求められている。これはまさに時代の要請と言えよう。

経営にデザイン力を!

 

 

※最新の福田氏のサムスンについての記事はこちら

 http://japanese.joins.com/article/709/201709.html?servcode=300&sectcode=300

福田氏は11日、サムスン社内メディア「メディアサムスン」のインタビューで、福田報告書はもう有効でないと語った。福田氏は「1993年当時は社員も少なく、企業の規模も大きくないため、革新が相対的に容易だったが、今は規模が大きくなり、はるかに難しい」とし「サムスンはもう世界トップ企業であり、目標にするところがない。先駆者として新しい道を開拓しなければいけない難しい環境」と述べた。続いて「未来に何を、どうすればよいのか、サムスン全体が悩むべき時期」とし「いま準備すれば5年後に答えが出てくるが、何もしなければ10年後のサムスンの未来はない」と強調した。

 

 

 


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